とけろぐ

ブログを書いていて良かった

私が何かしら書く習慣をもつようになって20年経つ。

初めは絵日記だった。幼稚園年中(4歳)の夏から気まぐれにほそぼそと書き始めた。

庭にヤスデが大量発生した話、粘土をした話、リフトに乗った話などを書いた記憶がある。

絵日記がやがて文字だけの日記になり、小説も書き始め、小学校6年生のときにブログを始めた。

以来、今まで様々なサービスを使ってきた。初めは今はなきYahooブログ、Wix、Yahooジオシティーズのホームページ、絵文字がかわいかったLivedoorブログ、SeeSaaブログ、はてなブログ、FC2ブログ、Tumblr、Anchor CMS、Blogger、自作Bash静的サイトジェネレーター、自作PHP+MySQLブログシステム・・・

初めはYahooブログに小学校での出来事を書いていた。恋話やムカついた話を書いて、仲の良い友達に読んでもらっていた。

やがてアフィリエイトなるものを知った。お金が欲しかったので、ニュースブログを運営してアフィリエイト収入を得ようと画策した時期があった。今は死語となった「アルファブロガー」を目指していた。
が、私のブログは独りよがりで自分の気持ちをただ書き連ねているだけだった。読者の役に立つ情報を載せなければ人気ブログにはならない。
冷静に考えて、当時流行っていたイケハヤさんみたいになりたいという気持ちもなかった。

結局、数百円にしかならずに頓挫した。

そこからは自分の思ったことや自分用の備忘録(主にGNU/Linuxなどコンピューター関連)を中心にブログに書くようになった。

私のブログはまったく流行っていないし、ほとんど誰も読んでいない。Googleの検索アルゴリズムで個人ブログの掲載順位はどんどん下がっていく傾向なので、今後もたくさんの人に読まれることはないだろう。

ただ、ブログを書くことは自分自身にとってプラスが大きい。

まず、私は書くという行為が好きで、書くことによって気持ちが落ち着く傾向がある。

加えて、昔の自分が書いた文章を読み返すと意外と学びが多い。今の自分と同じことを昔の自分も考えていて、自分の性格や信念というのは変わらないのだと気づかされる。

公開しないノートアプリに文章を書くとフォーマットがバラバラだったり機種変更のときに引き継がなかったりして散逸しがちだが、ブログにしておくとWWWからアクセス可能だし、きちんとデータが残る。「公開しているけれども、誰も読んでいない」ぐらいが自分が文章を書くのにちょうど良い場だと感じている。

私は他の人の個人ブログを読むことも趣味としている。筆者の顔写真が載っているようなよそ行きのブログではなく、筆者の内面が赤裸々に書かれているブログが好きである。
「みんな意外と同じようなことで悩んでいるんだな」と気づかされる。

13歳の頃目指していたような「アルファブロガー」にはなれなかったが、今となって振り返ると自分の人生にブログが与えた影響は大きく、おそらく今後もほそぼそとブログを書き続けるのだと思う。