とけろぐ

夏の気分の落ち込みについて

夏季うつ?かも

夏になると気分が落ち込んで、ここ10年ほど困っている。

冬季うつはメジャーだが、その夏季版なのではないかと思っている。

言うなれば夏季うつである。

これまでの私の症状について

気分の落ち込み

「自分はいない方がいい」という無価値感や漠然とした希死念慮に支配される。

「生きていても楽しいことが何もない」という思いをいつも抱いている。

夏を楽しんでいる人と自分を比較して辛い気持ちになる。

心気妄想

気分の落ち込みと比例して心気妄想もひどくなっていくような気がする。

今までにいろいろな病気に罹った妄想に囚われた。

後述する体重減少と体に力が入らないことが心気妄想に拍車をかけている気がする。

睡眠・覚醒リズムの乱れ

過眠と短眠を繰り返す。12時間寝た日が数日続いて、次は5時間しか寝ない日が数日続くというように不規則な睡眠となる。

腹部症状

逃れられない状況下で発作的な嘔気、腹痛などに襲われる。

外を歩くとき、常に吐くための排水溝やトイレを探していたような時期もあった。

食欲も減退し、夏になると体重が5%~10%減少する。

倦怠感

倦怠感で起き上がれない。体に力が入らない。

受験において「夏は天王山」などと呼ばれるが、夏はまったく勉強に身が入らなかった。

夏季うつ?の思い当たる原因について

私が夏を嫌いになったことにはいくつか契機がある。

トラウマのような記憶を手放すためにもここに書いていこうと思う。

夏休み嫌い

まず、私は夏休みが大嫌いだった。

私は熱中できる趣味がないので、夏休みと言われてもやることが何もないのだ。

それに、部活動の強化練習や文化祭の準備よりも普段の学校の授業の方が好きだった。

加えて、家庭よりも学校の方が居心地がいいタイプの人間だったので、夏休みはとにかく嫌いだった。

中学受験指導

私は中学受験を経験している。

中学受験生にとって小学校の授業がない夏休みは格好の勉強チャンスであり、親と塾講師の気合が入る。

私が小6のときは塾では講師に怒鳴られ、家では親に怒鳴られ、テストの点数を常に競い、大量に宿題があり、自由時間はまったくない…という感じでストレス耐性の低い私にはまぁまぁ辛かった(のだと思う)。

まぁその辛さは10年以上経ってまったく覚えていないが、初めて離人感というものを経験したことは鮮明に覚えている。

加えて、私の妹も中学受験をしたのだが、妹はとにかく算数が苦手で私以上に怒鳴られまくっていた。

ずっと怒鳴り声が響き妹が泣いている家で私は小さくなっていることしかできなかった。

後になって妹に訊いたら、妹はケロッとしていて「そんなこともあったっけ。私は悪いことは全部忘れちゃうんだよね。」とあっけらかんと言っていたので、受け止め方は人それぞれなのかもしれない。

中1の夏に父親にめちゃくちゃ怒られたこと

中1の夏、忘れもしない8月17日に夏休みの宿題の進捗が芳しくないことが父にバレて激昂された。

深夜0時頃に家中追いかけられて怒鳴られ、蹴られ、叩かれて、午前1時頃裸足で家から逃げ出して、すぐ連れ戻されてまた胸ぐらを掴まれて平手打ちされた。

「この噓つきが」「お前はダメ人間になっちゃうぞ」などと言われた気がする。

後にも先にもあれほど怒られたことはないかもしれない。

教育的指導なのかもしれないが、10年以上経った今でも納得はできていないし、「あのとき厳しく言ってくれてありがとう」という境地には達していない。

今思えば夏休みの宿題が進められないという時点で夏季うつは始まっていたのかもしれないが、この頃から夏季うつが増悪したのはまちがいない。

中高で3回文化祭のクラス委員を務めたこと

計画性が全くなく、時間もお金もなく、加えて文化祭が好きではない私が委員を務めたのが間違いで(誰も立候補する人がいなかったからなのだが)、私の責任で文化祭のクラス企画を3年連続で滅茶苦茶にしてしまった。

これも夏季うつの契機の1つであることは間違いない。ちなみに、嘔気のために外出もしんどかったのは文化祭のクラス委員を務めていた頃の夏である。

大1の夏に知人の自殺未遂に遭遇したこと

大学1年生の夏に、住んでいた下宿でマンゴーを食べていたら、「あ~」という音とともに上からドサッと何かが降ってきた。

初めは動物か何かだと思ってそのままマンゴーを食べ続けていた。ふと気になって窓の外を見ると、同じ下宿に住んでいた知人が真っ青になって痙攣して倒れていて、鉄の柵がひしゃげていた。どうやら3階から飛び降りたらしかった。

そのまま救急車で一緒に病院に行き、知人は助かったらしい。

自殺未遂したことでショックをうけるほどの親しい仲ではなかったのだが、いろいろと割り切れない気持ちが自分の中に沈んでいった。

まとめ

ということで、私はおそらく夏季うつである。

冬季うつは日に当たると良いと言われるが、夏季うつはどうすればいいのか分からない。

本当は病院に行った方が良いのかもしれないが、いろいろなハードルがあり容易ではない。

夏季うつであることを自覚して、夏は無理せず過ごすことを心掛けたい。