カテゴリ: 日記
Xを見るといろいろな人が非常識だと批判されている.インターネット上での批判や中傷の大部分が「非常識だから」という理由なのではなかろうか.
例えば,近年話題の「直美」(医師が初期研修終了後すぐに美容外科に進むこと)も,一言でいえば「非常識」だから批判されているに過ぎないのではないかと思う.
医師を養成するのに多額の公費が投入されているのに保険診療に進まないのはいかがなものか,などともっともらしい理由で直美は批判されている.ただ,そもそもすべての大学,高校~小学校に公費が投入されているが,公共性の高い職業に就く人はむしろ少数派である.結局,「自分(多数派)と違うから」という理由で批判されているに過ぎないのではないかと思う.
「非常識だからダメ」というのは,「みんなゲーム機を持っているから自分にも買って」と親にゲーム機をねだる子供と論理は同じである.
と,ここまで非常識という概念に文句を垂れたが,かくいう自分も大概非常識な人間なので,非常識だから批判されている人をインターネット上で見ると,身につまされる思いがしてしまうのである.
解決法としては,インターネット,特にXのようなSNSを見ないということに尽きると思う.現状,現実世界では非常識でも特に困っていないし.
昔の哲学者(ジョージ・バークリー)は「存在することは,知覚されることである」と言ったそうだが,その対偶は「知覚されないことは,存在しないこと」になる,そういうことかもしれない.