とけろぐ

「仄暗い水の底から」を見て思ったこと

Jホラーの傑作「仄暗い水の底から」を見た。

大学で同級の哲学青年が好きだと言っていたために気になっていた作品である。それにしても哲学青年がこの映画のどこを気に入ったのだろうか・・・。

リングシリーズと同じ監督ということで、リングシリーズが大好きな私はとても楽しめた。

ラストが賛否両論であるようだが、特に言うことはない。ホラー映画に意見を述べるのは野暮ってものじゃないですか。

とはいいながら少し感想を書くと、この映画は題材が大変良かった。

団地、水漏れ、離婚調停、微妙な幼稚園・・・

このような日常のリアルなじめり感こそが邦画の真骨頂である。

実際に私も昨年この主人公と似たようなことがあった。

私が住んでいるのはこの作品で出てくるものと似たような築30年以上の団地風マンションだ。

ある朝シャワーを浴びようとしたところ、シャワーヘッドから不純物を含む茶色い水が噴出した。

管理会社に電話したところ、

「これぐらいの築年数のアパートでは仕方のないことなんですよ。一応貯水槽は確認しましたけど、特に異常はなかったのでねぇ。」

ということで取り付く島もない。

しばらくして貯水槽トラブルで断水し、ようやく本格的な点検・修理をしたようでその後トラブルは起きていない。

私のアパートの貯水槽にも美津子ちゃんがいたのかもしれないと今になって急に怖くなった。