今回は第2世代仮想通貨Moneroについてだ。
仮想通貨はBitcoinだけではない。Bitcoinに続いてもっと高機能で安全で使いやすい仮想通貨がたくさん出てきている。その1つにMoneroがある。
完全に追跡不可能である。
・オープンソースの精神をとても大切にしている。
・性能があまり高くない普通のCPUで採掘できる
まずBitcoinはスケーラビリティ(拡張可能性)という大きな問題を抱えている。
ざっくりいうと取引の数が制限値に近づいてきているという問題だ。取引の数が制限値を超えると取引に遅延が生じる。
高速道路の渋滞のようなものだ。通る自動車の数が多すぎると道路を通るのにものすごく時間がかかってしまう(=渋滞する)。渋滞を解消するには車線を増設すればよい。しかし車線を増設するとその分周囲の環境が壊れる。
それと同じように取引の数の制限値を上げるとその分データが大きくなって今度はハードの限界に達する。データが個人では到底扱いきれないような大きさになると、ウォレットなどを通して企業(もしかすると政府)がBitcoinを管理せざるを得なくなる。それでは従来の通貨と何も変わらない。さて困った。
・・・という非常に厄介な問題だ。 Moneroはそれを動的な取引の数の制限(=制限値を定期的に変える)で解決できる(らしい)。
またBitcoinは採掘に成功したときの報酬がどんどん下がっていくのに対し、Moneroはそれが永遠に変わらない。
ところで日本円は代替可能である。自分が持っている諭吉も他の人が持っている諭吉も自販機の下に落ちている諭吉も、皆同じ10000円という価値をもつ。どれでも1000本のうまい棒が買える。
しかしBitcoinが代替可能かといわれるとはっきりと肯定するのは難しい。なぜならBitcoinは全て取引の記録が残っているのでどこから来たのかが辿れるのである。犯罪行為に使われた「汚れたBitcoin」と「クリーンなBitcoin」は代替可能なのだろうか。
Moneroは「汚れたお金」も「クリーンなお金」も1度洗浄(=MIXING、ミックシング)する。だからどこから来たのかが辿れない。それによって完全に代替可能なのである。
つまりMoneroというのはBitcoinの主な欠点を全て解決したような仮想通貨なのである。
「About Monero」 https://getmonero.org/knowledge-base/about
2016年03月26日閲覧